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漢数字「十」 [詰将棋]

漢数字「十」のデザインは縦・横が同じ長さを、最初に思い浮かべるがそれ以外のデザインもある(例えば、「童翫集・第10番」)。
対称性の高い「十」は「十字の図形」でもあり、「大菱」「大引違」と同様に、「5X5:小十字」「7X7:中十字」「9X9:大十字」でもある。
ただし「大菱」「大引違」は江戸時代にもあるが、「大十字」は昭和になり登場した。
逆に「小十字」は江戸時代にもある。
漢数字は他にもあるが、10文字のみのシリーズが多い。

添田宗太夫作「将棋秘曲集・第57番」「十」
35銀・55玉・64銀・同香・同馬・同玉・75銀・55玉・56香 まで9手
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詰上り図
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門脇芳雄作「曲詰百歌仙・第14番の番外」「十」
45歩(A)・43玉・44歩・同玉・36桂・同と・56桂・44玉・55桂・同銀・44歩・同銀・52銀不成・同玉・44桂・43玉・54銀・44玉・53馬・55玉・46金・同と・56歩・同と・45馬 25手
(A)36桂・同と・45歩以下の手順前後が成立する。
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詰上り図
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田中至作「過雁組曲・第84番」「十」
57金・55玉(あ)・75竜・同角・35竜・同銀・65金・同香・同馬・同香・56香・同と・45金 まで13手
(あ)同とは68竜右・67金合・77竜・55玉・57竜以下。
67銀合が不詰になるので55成銀の配置になっている。
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詰上り図
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「童翫集・第10番」「十」
81歩成・同銀・92金・同銀・同歩成・同玉・83銀・同玉・86竜・73玉・64銀成・同玉・53馬・55玉・56歩・同成銀・同竜・同玉・57銀・55玉・35飛・45合・56香 まで23手詰
初形91玉から55玉詰上がりの条件付き曲詰。
穏やかな手順だが、傷も無くこのシリーズの代表作と思う。
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰(詰パラ1982.02)・第3番」・「ハ」
34角成・同玉・43桂成・同玉・45飛・同銀・44歩・54玉・54金・55玉・65金・同玉・64角成 まで13手詰
玉方・87とは作者自認の飾り駒(27とは余詰防ぎに必要)。
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詰上り図
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第940番は漢数字「十」、最初は27手詰図だったが不完全で修正出来なかった。

第945番は、漢数字シリーズは終了して、それ以外の文字詰め。
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第945番詰図の舞・文字詰:25手詰
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2019/07/24 の作意(スクロール)

第940番:詰図の舞「漢数字・十」:21手
68金・56玉・57金左・55玉・46金・同玉・47金打・55玉・45金・同玉・46香・55玉・56金・同玉・57金・55玉・65と・同銀・56香・同銀・66銀 まで21手
詰上り図
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森田銀杏氏の「イロハ字詰(48図)比較」より [詰将棋]

森田銀杏氏が「門脇芳雄作・曲詰百歌仙」で発表した「イロハ字詰(48図)比較」には、その後も岡田敏氏・服部彰夫氏が自身の作品を加えて来た。
以下に引用し、慣例的に田原作を追加した。

作者  ・平均詰手数・盤駒数・詰上駒・不動駒・発表年

丸山正為・23.1   ・18.0 ・10.4 ・4.7 ・昭02.09
門脇芳雄・20.8   ・16.1 ・10.1 ・3.5 ・昭31.01
田中 至・19.8   ・15.9 ・09.9 ・3.5 ・昭44.05
伊藤路歩・16.3   ・14.4 ・10.1 ・4.7 ・昭57.02
岡田 敏・20.0   ・15.7 ・09.7 ・4.1 ・平05.09
服部彰夫・25.8   ・17.9 ・09.4 ・4.1 ・平17.07
田原 宏・12.9   ・12.1 ・09.4 ・4.9 ・平30.10


田原作は9手以上の設定の短篇シリーズで12.9手は順当だ、短篇は不動駒(4.9)が増えるのでそれを抑えようとすると、盤駒数(12.1)が少なくなる。
服部作は平均詰手数(25.8)の最長を達成して、同時に(盤駒数(17.9)-詰上駒(9.4))最大ともなった。
門脇作と田中作は似た数字で岡田作も近い。
丸山作は、あぶり出し図と初形象形を共に作り、それが同じデザインが特徴だ。
従って、あぶり出し図の詰上駒(10.4)が、初形象形の盤駒数と同じになる。
中央での少ない盤駒数の作図は難しく、それを多く設定した結果で、あぶり出し図の詰上駒が増えたと思う。

伊藤路歩作は短篇シリーズの属し、数字的にも中編のシリーズとやや異なる。
「詰将棋パラダイス1982.02」に一挙出題されて、1982.07-10に結果発表された。
創作留意点として作者から下記が述べられている
「・詰め上がり盤面中央(3局は1間ずらした)
・その他条件なし
・飾り駒や自陣成駒は排除できなかった(数局)
・詰上がり絶対性も数局ない」

以下に、柿木将棋の見つけた不完全を含めて、紹介して行く。
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰・第1番」・「イ」
44角・43玉・55桂・54玉・65角・64玉・75銀・同金・83角成・66金・53角成・同玉・43香成・64玉・44飛・54桂合・同飛・同玉・45金・64玉・56桂・同金・54金・同玉・65馬 まで25手詰
後半手順は若島正作との追突となっているが事情は不明。
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詰上り図
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伊藤路歩作「新イロハ歌詰・第2番」・「ロ」
33銀・43玉・53角成・同玉・45桂・64玉・53銀・55玉・56歩・同銀・44銀右不成・同桂・64銀・同玉・46馬・同桂(あ)・54金 まで17手詰
(あ)55合で形崩れだ、同桂が自然だろう。
玉方・76歩は飾り駒だろう。
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詰上り図
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第939番は陣形図式、5手目から15手目が出発素材だが、まとめ切れなかった。

第944番は、盤面が歩図式。
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第944番と歩の舞・21手詰
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2019/07/18 の作意(スクロール)

第939番:落城の舞:31手
71飛成・同金・73と・同桂・94桂・同歩・93銀・同香・92金・同玉・84桂・同歩・83銀・同玉・74角成・72玉・83金・63玉・73金・51玉・41金・61玉・62歩・同金・同金・同玉・63歩・71玉・83桂・82玉・73金・92玉・91桂成・同玉・92歩・81玉・82歩・71玉・62歩成 まで39手



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「詰将棋駒の舞(三番館)」開設 [詰将棋]

本ブログ「詰将棋駒の舞(三番館)」は、

詰将棋駒の舞(別館)」がヤプログの2020/01/31終了する為に、移転したものです。

2019/08/09に、過去記事のテキストの移転を行い、移転作業中です。

ヤプログの2020/01/31閉鎖までは、双方を公開します。

詰将棋図面の画像は、「詰将棋駒の舞(三番館)」はヤプログ画像のリンクで表示していますので、2020/01/31閉鎖で消えます。

詰将棋図面の画像の移転は現在検討中ですが、2020/01/31で過去分は消える可能性があります。

新規記事投稿は、4回を双方に書き込み、その後は「詰将棋駒の舞(三番館)」のみに新規投稿する予定(出題>作意発表に合わす)です。
ただし、「詰将棋駒の舞(三番館)」使用上の問題があれば、予定変更もあります。

詰将棋駒の舞(本館)」は変更はありません。

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共通テーマ:趣味・カルチャー

「仮名文字・グとプ」 [詰将棋]

8月の「駒の舞 本館」の定期更新しました。



7月-1は高美濃囲崩れのイメージだが同時に手順もごつい、左か右かの配置も一応迷う。

美濃囲い系は玉の周囲の金銀密度が高くないので、作例が多いと思う。

7月-2は「対称形で小型の図形」曲詰だ、打歩の収束形だが不成は入っていない。



8月-1は、シンプルな不成作で、自陣と金が必要な形だ。

8月-2はあぶり出し曲詰「記号」、不動駒が少ないのが私にとっては珍しい。



「仮名文字・濁音:グ」「仮名文字・半濁音:プ」も作図例が少ない。

将棋イロハ字図の2作共に記号部分が逆算の最後になり、苦労している。

第938番は全く逆の、記号が収束の作り方だが、楽にはなっていない。



丸山正為作「将棋イロハ字図・第126番」・「グ」

12歩・21玉・33桂不成・同馬・11歩成・31玉・21金(A)・41玉・53桂不成・同銀・51と・同玉・52銀・同玉・53角成・同玉・65桂・64玉・53銀・65玉・56銀(B)・同玉・67竜 まで23手詰

(A)22金以下41玉・32と・同馬・53桂不成以下作意手順で、33馬が移動したので作意手順で(B)で66銀が成立する



詰上り図



丸山正為作「将棋イロハ字図・第130番」・「プ」

1三香不成・22玉・12香成・31玉・23桂・41玉・51と・同玉・61角成・41玉・42歩・同玉・43馬・同玉・44銀・54玉(あ)・45角・同桂・57飛・同桂成・46桂 まで21手詰

(あ)52玉で53銀成・41玉・49飛・47歩合以下25手桂余りの変化長。



詰上り図



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第937番は「仮名文字・濁音:グ」

第938番は「仮名文字・半濁音:プ」で、半濁音記号に玉がある。



第942番は「仮名文字濁音」だが濁音記号がやや失敗している。

第943番も「仮名文字濁音」だ。

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第942番詰図の舞「仮名文字濁音」・21手詰



第943番詰図の舞「仮名文字濁音」・13手詰





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2019/07/12 の作意(スクロール)



第937番:詰図の舞「仮名文字・グ」

76金・55玉・64銀不成・同玉・63角成・55玉・44馬・同玉・33銀不成・55玉・15竜・同銀・25飛成・45歩合・同竜・同香・56歩・同玉・74馬・55玉・65馬 まで21手

6手目の変化の捨合は無駄合の解釈だが・・。

詰上り図



第938番:詰図の舞「仮名文字・プ」

42馬・55玉・64馬・同玉・74馬・55玉・56馬・同玉・57金・55玉・56香・44玉・43桂成・同玉・33歩成・44玉・35金 まで17手

詰上り図





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あぶり出し市松「中菱・中ダイヤ」 [詰将棋]

盤中央のあぶり出し曲詰「市松」でかつ菱形模様は、ダイヤ・ダイヤモンド等色々な名称で呼ばれる。

その中で対称性の高い美しい形としては、「5X5」「7X7」「9X9」がある。

外枠だけの形はそれぞれ「小菱」「中菱」「大菱」と呼ばれるが、一般には「大菱」が有名だ。

外枠の中が市松で埋めた形が今回の図形であり、「小ダイヤ」「中ダイヤ」「大ダイヤ」と呼ぶ人や、「小菱畳」「中菱畳」「大菱畳」と呼ぶ人もいる。

市松図形はデザインが多彩だが、ダイヤ型を標準の市松図形の1つとしても良いと思う。3種類の大きさが「小型曲詰」「中型曲詰」「大型曲詰」に対応するので、多くの作者が作図出来そうに思う。

私は今回、「小型曲詰」「中型曲詰」を作図したが、玉の移動範囲からは「大型曲詰」はまた作図法が異なり難しいと感じた。



門脇芳雄作「曲詰百歌仙・第94番:中菱畳」

43竜・同桂・44金・同玉・33銀不成・54玉・44銀成・同玉・22馬・54玉・44馬・同玉・77馬・54玉・44馬・64玉・54金・同歩・73銀不成・同玉・85桂・同歩・62馬・64玉・73銀・55玉・45金・同玉・36金・55玉・25飛・同と・47桂・同と・64銀不成・同玉・56桂・55玉・44馬・56玉・45馬まで 41手

かなりの難解作だが曲詰的には不動駒が目立つ。



詰上り図





田中至作「白雁組曲(下)・第21番:ダイヤモンド」

52歩成・同歩・51と・同玉・61歩成・41玉・51と・同玉・62香成・同玉・61桂成・同竜・63歩・51玉・61と・同玉・71飛・同金・同歩成・同玉・81歩成・同玉・91歩成・同玉・93香・81玉・92香成・同玉・84桂・同と・93銀・同玉・84と・同玉・75と・同金・同馬・同玉・85金・64玉・67香・同と・65金・53玉・54歩・同金・同金・同玉・65金・53玉・54歩・44玉・43と・同角・45香・35玉・25と・46玉・56金・同玉・36飛・同桂・47銀 まで63手

煙詰の感触もある、門脇・田中両氏とも大型曲詰を多数作っている。



詰上り図



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酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第64番」・仮名文字「シ」

31歩成・同玉・32銀引成・同角・21歩成・同角(あ)・同と(A)・同玉・32角・11玉・22銀成・同玉・23馬・31玉・43桂・42玉・41角成・同竜・同馬・同玉・51飛成・32玉・31竜・43玉(い)・42飛・54玉・34竜・65玉・45飛成 まで29手詰

(あ)41玉で不詰。

(い)23玉は22飛以下変化同手数。

(A)13馬以下、41玉・23馬・32歩合・44飛以下余詰。

これが酒井桂史作品集のあぶり出し曲詰の最後の問題だ。

だが、番号が飛ぶし、不詰・余詰・変同があり、デザインも他と異なる。



詰上り図



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第936番は「7X7のダイヤ形市松」で中ダイヤとも呼ばれる、20手目・55玉の局面以降を作図してから、次ぎに前半を繋いだ事が手順で判ってしまう。



第941番は「市松図形」だが、詰上り図の形は2種類の見方があると思う。

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第941番詰図の舞「市松図形」・29手詰





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2019/07/06 の作意(スクロール)



第936番:詰図の舞「7X7・ダイヤ形市松」

31飛成・同玉・34香・41玉・52銀・42玉・43香・53玉・63歩成・44玉・45歩・同と・35金打・同と・同金・同玉・36金・44玉・45歩・55玉・58香・同と・56歩・同と・47桂・同と・56歩・同玉・67金・55玉・65と・同玉・75馬・同玉・76歩・65玉・85竜・同歩・56銀 まで39手

詰上り図



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漢数字「五」と4金持駒 [詰将棋]

漢数字「五」も「四」と同様に作例は少なく、やや中型曲詰の大きさになる。

ただし「五」は字形のデザインが異なってもほぼ読める、そこは「四」とは異なる。

斜め線と円弧は盤面では表現しにくく、直線は容易だ。

「五」は直線だけなので読める筈だ。

ただし、駒の多さから不動駒が多くなる形だ。



あぶり出し曲詰は持駒なしが作例が多く、逆算製作法からは持駒条件は初形条件であり立体条件になり難度は上がる、童翫集の初形玉位置条件と似たイメージか。

小型短篇で全般に持駒を使用するか、序盤で集中的に使用する方法があるだろう。



門脇芳雄作「曲詰百歌仙・第9番」「五」

47歩・同玉・37金・同銀不成・58馬・46玉・56金・同歩・47歩・55玉・66銀・同玉・67馬・55玉・44竜・同玉・66馬・同と・43角成・同桂・54金打・同香・53銀・55玉・67桂・同と・65金まで 27手



詰上り図





田中至作「過雁組曲・第79番」「五」

46金・同と・34金・同桂・36香・45玉・46飛・同桂・34銀・55玉・56歩・同玉・66飛・55玉・56飛・同玉・78馬・同銀不成・47銀・55玉・66銀・同歩・56銀 まで23手



詰上り図





下記は、小型短篇で金4枚をバランス良く使う作品だ。

服部彰夫作「砂丘・第2番」「ロ」

53飛成・65玉・54竜・同玉・64金・55玉・46金・同歩・65金打・同角・54金・同玉・55金・同玉・64銀不成・54玉・45と・同香・44馬 まで19手



詰上り図



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「童翫集・第5番」・「五」

66金(A)・同桂・54と・同玉・53金・55玉・54金・同玉・43竜・同銀・64角成(B)・同桂・53銀成・55玉・47桂(C)・同銀・67桂 まで17手詰

(A)66金は邪魔駒消去だが、省いて54と以下・同玉・53金・55玉・66金・同桂・67桂・同銀成・66と左・同成銀・47桂まで余詰。

(A)66と左も成立する、同桂・54と・同玉・53金・55玉・22角成・44歩合・同馬・同桂・56歩・同桂左・同金・同桂・47桂・同銀成・67桂まで余詰。

この余詰は66金以下の作意でも成立する、44とを捨てて22角成とする筋で詰むようだ。

また(A)の余詰筋も作意の途中のあちこちで、成立するようだ。

(B)53角成・55玉・64馬・同桂・47桂・同銀成・67桂・54玉・53銀成まで余詰。

(C)67桂・同銀成・47桂も成立する。

複雑に余詰が絡み、細部は不明だ。



詰上り図



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酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第50番」・仮名文字「ノ」

22角・21玉・31角成・同玉・41銀成・同玉・53桂・51玉・52金・同銀・同銀成・同玉・63銀・53玉・54歩・同金・同銀成・同玉・44金・55玉・66竜 まで21手詰



詰上り図



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第935番は漢数字「五」で後半が失速するが、小駒図式で持駒金4枚を序盤で集中的に使用するタイプだ。



第940番は「漢数字」で、このシリーズの最終となる。

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第940番詰図の舞「漢数字」・21手詰





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2019/06/30 の作意(スクロール)



第935番:詰図の舞「漢数字・五」

15金・同と・同と・同玉・16歩・同玉・26金・同玉・37金・15玉・25金・同玉・27香・34玉・35歩・同銀・同銀・同玉・36歩・44玉・35銀・55玉・67圭・同と右・64銀不成・同玉・63と引・55玉・47桂・同と・56香 まで31手

詰上り図





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河村古仙作のあぶり出し市松 [詰将棋]

詰パラ2019/07号の看寿賞選考で、石本作陣形図式=金無双が候補だった。

囲い以外の駒が非常に少ないが好手順が続くという、陣形図式の好作だ。

重量級が揃う長編部門では目立たなかったが、中編の長さならばどの様な評価なのかが気になる(長い手順も特徴なのだが・・・)。

陣形図式は美濃囲系がぼつぼつ発表されている、金銀のバランスが良いのだろう。

矢倉や穴熊は、駒取・ばらしが必要な事が多く、似た詰まし方になりやすい。

金無双はそのままでも簡単に詰めろになる陣形であるが、詰まし易い事が好作になるかは別問題だ。



江戸時代の小型のあぶり出し曲詰は「秘曲集」「極妙」以外は少ない。

幕末の河村古仙作「将棋貫珠・第40番」は隅1/4の市松だ。

小型あぶり出し市松としては、今でも中央のダイヤ等以外は少ないと思う。



河村古仙作「将棋貫珠・第40番」・「市松」

75金・同と・64金・同桂・83馬・同玉・73金・92玉・84桂・81玉・93桂不成・71玉・53馬・同飛・62香成(A) まで15手詰

(A)62金と72金と72桂成もあるが字崩れ。どれも自然な手で、気になる。



詰上り図



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酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第48番」・仮名文字「ウ」

56竜・同玉・46飛・55玉・44銀不成・46玉・64角成・同香・47金・45玉・34銀・54玉・53と まで13手詰



詰上り図



酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第49番」・仮名文字「ヰ」

62桂成・同玉・63桂成・同玉・74銀(A)・64玉(あ)・66香・同角・65歩・55玉・64銀・45玉・46銀 まで13手詰

(あ)72玉で73銀成以下19手詰の変化長手数。

(A)66香の手順前後が成立し、こちらは変化も割り切れている。

誤作意かも知れない、76飛を香にすると66香以下に限定出来る。



詰上り図



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第933番は銀の不成で、第934番は小駒と歩図式。



第939番は「落城の舞」で「矢倉崩れ」だ、後半手順は流れた。

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第939番落城の舞・39手詰





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2019/06/24 の作意(スクロール)



第933番:続不成の舞・

22銀・同玉・33銀不成・同玉・42角成・22玉・31銀不成・13玉・22銀不成・同玉・32金・13玉・24金・同歩・31馬・23玉・22馬 まで17手



第934番:と歩の舞・

33銀・34玉・44金・23玉・25香・24歩合・同香・13玉・22銀不成・24玉・25歩・23玉(あ)・33金・14玉・15と まで15手

(あ)14玉は変化同手数。





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「仮名文字・パ」「仮名文字・ジ」 [詰将棋]

曲詰「仮名文字・ハ」自体も難しい文字だが、「パ」では加わった半濁音記号をプラスにするのが難しく、やはり作り難い。

第931番の様に半濁音記号に近い位置に玉を配置したデザインで、漸く可能性が拡がると思う。

半濁音記号部分に玉を配置する方法は見慣れてはいないが、それも1案だろう。



「シ」「ソ」系統の仮名文字は濁音になっても依然として難しい。



「将棋イロハ字図」の「パ」「ジ」は共に、記号部で成功していない様に感じる。

私は、濁音・半濁音仮名文字のあぶり出し曲詰は、「将棋イロハ字図」以外ほとんど見かけていない。



丸山正為作「将棋イロハ字図・第120番」・「パ」

33桂成・同玉(あ)・42銀不成・同玉(い)・51角成・同玉・52桂成・同玉・63歩成・同玉・54角・53玉・63金・54玉・64金・55玉・44銀・同玉・35竜 まで19手詰

(あ)13玉で不詰。

(い)22玉で、21銀成・同玉・31銀成・22玉・32成銀・13玉・24金・同歩・同銀・同玉・51角成・13玉・14歩以下21手変化長駒余らず。自信がない変化だが早い変化順が見つからない。

頭4手削ると、半濁音記号の意味付けが不明になる。



詰上り図





丸山正為作「将棋イロハ字図・第141番」・「ジ」

52桂成・同玉・42歩成・62玉・52と・同玉・42成桂(A)・62玉・52成桂・同玉・85馬・同と・63銀(B)・53玉・31角成・44玉・34飛(C)・45玉・41飛成 まで19手詰

(A)85馬の手順前後成立。

(B)53銀以下、同玉・31角成・42歩合・51飛成も詰み。

(C)53馬以下45玉・41飛成・36玉・33飛で詰み。

41飛成以下35玉・53馬・36玉・33飛でも詰み。

この収束は攻方が強すぎて成立しない様に思う。



詰上り図



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酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第47番」・仮名文字「ム」

18香・同成香・17香・同成香・同金・15玉・16香・同金・同金・同玉・17金・25玉・26金・34玉・45銀・同玉(あ)・46歩・55玉・65飛・同玉・56銀・64玉・76桂 まで23手詰

(あ)33玉で、34飛・22玉・44角・13玉・14歩・23玉・33飛成・14玉・25金・同玉・36銀以下35手詰の、変化長手数(最善手順かは不明だが、変化長にはなりそうだ)



詰上り図



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第931番は「仮名文字半濁音・パ」で、第932番は「仮名文字濁音・ジ」。

第937番は「仮名文字濁音と半濁音」、後者はデザインの発想を変えた。

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第937番詰図の舞・「仮名文字濁音」:21手詰



第938番詰図の舞・「仮名文字半濁音」:17手詰





作意は、 2019/08/05 へ(スクロール)

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2019/06/18 の作意(スクロール)



第931番:詰図の舞・「仮名文字半濁音・パ」

31飛成・同玉・42角成・同玉・43銀・33玉・32桂成・44玉・34馬・55玉・66銀・同玉・67金・55玉・65金・同玉・76金・同桂・75金・55玉・47桂・同と・56金 まで23手

詰上り図



第932番:詰図の舞・「仮名文字濁音・ジ」

73歩成・53玉・62角・64玉・76桂・同金・74と・同玉・73角成・75玉・76金・同玉・77金・75玉・45飛・同と・67桂 まで17手

詰上り図





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中形(中型)の「市松図形」 [詰将棋]

7月の本館の定期更新しました。

2019/06の1番は、桂香図の手筋作で、やや持駒が多い、逆算の部分がある。

2番は、あぶり出し曲詰「*」あるいは点対称形だ、一応は銀不成がある。



2019/07の1番は、陣形図式でかなり崩されている、そして実戦的に詰ます。

2番はあぶり出し曲詰で、不成は入っていない。





「市松図形」は直角の辺で囲まれた作品が多く、鋭角の辺で囲まれた作品はそれよりは少ない。

作図の慣れの有無も係わると思うし、小駒だけで構成するのは難しいと感じる。

ただし盤の端に接した鋭角の場合は、作りにくさはやや緩和されるようだ。

逆に言えば作例からは、盤の端を上手に使う事がポイントと判る。



桑原君中作「将棋玉図第73番」「三角形・市松」

12歩・21玉・76角・同香・11歩成・32玉・33歩・41玉・52馬・同玉・55香・同桂・53歩・61玉・62歩・72玉・73銀・83玉・75桂・94玉・95歩・85玉・77桂・同香成・86歩・同玉・77銀・97玉・88金・同金・99竜・同金・88金・96玉・97香・85玉・86歩・75玉・66銀右 まで39手詰

右上はあっさりで、左下は少し複雑に。



詰上り図





田中至作「白雁組曲(下)・第12番」「三角形・市松」

23歩成・同竜・同飛成・同玉・26飛・32玉・21飛成・33玉・43香成・同玉・54と・同玉・55香・63玉・23竜・72玉・73竜・81玉・71竜・同玉・73香・62玉・72香成・63玉・73成香・同玉・83歩成・同成銀・同香成・同玉・94馬・同玉・84金・95玉・86銀・同金・85金打・同金・同金・96玉・86金・97玉・87金・同玉・88銀・78玉・79金・67玉・58と・同銀・同と・同玉・69銀・59玉・68銀・58玉・48と・同金・同と・同玉・59金・39玉・38と・同玉・28と寄・同歩成・37と・39玉・48角 まで69手詰

原図は初形が12玉、初手から22と・同玉・23歩成・同竜・21桂成の余詰があるらしい(柿木将棋)ので、13玉とした。

上半分は煙詰手法で進み、一気に入玉に追い込む、玉は端に近い部分を逃げる構成だ。



詰上り図



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酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第46番」・仮名文字「ラ」

35馬・55玉・54成香・同玉・65金(A)・同歩・53金・55玉・56金・同銀成・67桂・同成銀・57飛・同成銀・46銀 まで15手詰

(A)53金・55玉・65金の手順前後あり



詰上り図



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第930番は「三角形・市松」で幅9まで拡がっている、玉は中央部を移動する。



第936番は、詰図の舞・「市松」で中形曲詰だ、今私が作れる大きさの上限だ。

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第936番詰図の舞・「市松」:39手詰





作意は、 2019/07/30 へ(スクロール)

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2019/06/12 の作意(スクロール)



第930番:詰図の舞・「三角形・市松」

12歩成・同玉・23桂成・同玉・34銀・同香・33と・同玉・25桂・同歩・44角成・同玉・43金・55玉・66銀・同と・56歩・64玉・74金・65玉・75金・同玉・76香・同と・65金・85玉・74角成 まで27手

詰上り図





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「漢数字・四」 [詰将棋]

私は、45年前にあぶり出し曲詰「一」「二」「三」を作図したが、次の「四」は全く作れなかった、当時は作図例も知らなかった。

「漢数字・四」の作例はたぶん今も少ない。

「駒数」と「図形の拡がり」から中型曲詰にならざるを得なく、密集度も高く難度が高いと思う。

そして盤面の文字は、「漢数字」の情報が無いと読むのが難しいデザインだと思う。

第929番は前例3作を参考にして改良したデザインの積もりだが、まだ読みずらい。

「漢数字・四」は矩形(四角)を含むが、その部分の駒は、不動駒が生じやすい。



門脇芳雄作「曲詰百歌仙・第8番」「四」

74銀・同桂・75金・55玉・56歩・同玉・46飛・同玉・35銀・55玉・56歩・同玉・45銀・同玉・46歩・55玉・56歩・同玉・34馬・同香・54飛成・同金・67金・同玉・59桂・56玉・47馬・55玉・67桂 まで29手詰



詰上り図





田中至作「過雁組曲・第78番」「四」

75飛・同香・86と・77玉・76と・同玉・77歩・同玉・86銀・76玉・78竜・同と・77歩・同と・85銀・同桂・86金・66玉・65金・同金・同と・56玉・66金・46玉・36金・同玉・27銀・同桂成・25馬・46玉・35銀・同と。55馬 まで33手詰



詰上り図



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「象戯童翫集(野口版)・第4番」「四」

35と(A)・同歩・34と・55玉・47桂・同馬・53飛成・同銀・66金・同銀・65金・同玉・74竜・55玉・65竜・同玉・74角・55玉・56と(B)・同馬・44銀(C)・同銀・54金 まで23手詰

(A)53飛成・同銀は1・3・5手目でも可能で、手順前後がある。

(B)56とと、44銀または54金の手順前後あり。

(C)44銀と、54金の手順前後あり。

完全作扱いとは思うが、手順前後が重なりキズと呼ぶには抵抗感もある。

「四」とは読みがたい。



詰上り図



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酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第45番」・仮名文字「ナ」

56竜・同玉・68桂・55玉・45竜(A)・同と・65金・同と・56歩・同と右(あ)・65金 まで11手詰

(A)65金・同と・45竜の手順前後あり

(あ)同と左で変化同手数だが、形崩れは無い。



詰上り図



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第929番は「漢数字・四」、小駒図式で37銀まで逆算したが香歩だけではそこから先は無理だった、それで大駒を加えた。

収束(あ)で43玉に、33歩成を残す序盤の手順になる。

36角は36金・同玉・56飛・同と・37金の余詰筋を消す。

76桂は66歩と77桂の手順前後を同銀不成・66歩・同銀成と受ける時の、76金の空間を消す配置。



第935番は、「漢数字」、小駒図式で持駒金4枚が狙いだが、収束は弱い。

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第935番詰図の舞・「漢数字」:31手詰





作意は、 2019/07/24 へ(スクロール)

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2019/06/06 の作意(スクロール)



第929番:詰図の舞・「漢数字・四」

26と・同香・25と寄・46玉・56飛・同と・37銀・55玉・77馬・同金・65金・同玉・57桂・同と・66歩・同桂・77桂・同銀成(非限定)・64金・同玉・74と・55玉・54金・同玉・63銀不成・55玉(あ)・54金・65玉・64金・55玉・54銀成 まで31手

詰上り図







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